12月は古い呼び名で「師走」とも言うようにめちゃくちゃ忙しい時期ですよね。かくいう私もリアルの方で大学が主催する研究発表会なるものに参加してきました。といっても先輩方の素晴らしい発表には遠く及びませんでしたが、先行実験を含め3ヶ月にわたって作業した成果は発揮できたのでよかったですね。あ、自分大学生です。教授とか研究生とかそんなお偉いさんじゃないです。ココ重要。テストに出ないよ。
オオクシヒゲコメツキ
Tetrigus lewisi
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デカいってのはそれだけで魅力がありますからね。採集しててワクワクします。もちろん数ミリの小型種もどんな闇が待っているのか
オオクシヒゲコメツキは日本に全国的に分布する大型種の一つです。体長は22~35mmほど。これは日本国内で採集されるコメツキムシの中では最大級となっています。
背中には金色の毛が密生しています。これが標本作製中にハゲたりするとちょっとショック。カラスアゲハやヤママユ等の美麗種を専門に標本を作る鱗翅屋さんの気持ちがわかる気がします。
そして一番気になるのはやはり名前にもあるクシ状の触角でしょう。写真の個体は触角が上手く伸びず縮こまってしまい、見えづらいですがちゃんとクシ(櫛)っぽくなっています。尚このクシ状の節の長さには雌雄差があり、オスの方がメスより明らかに長いんです。ちなみにこの個体はメス。それでこのタイトルになったわけです。別にタイプがどうとか言う話ではないです。
大学の友人らから聞かれるのが「コイツってヒゲコメツキってやつと同じ属?」という勘違いです。勘違いです。大事なので繰り返し。
オオクシちゃんはクシヒゲコメツキ属Tetrigusなのに対し、ヒゲコメツキはヒゲコメツキ属Pectoceraに属するので異なります。ヒゲコメツキって名前かぶってるし触角が特徴的なのも一緒だから気持ちはわからなくもないんですがね。あとクシコメツキ属っていうのもあるんですがまあそれも後日。(ヒゲコメ+クシコメ)/2=クシヒゲコメかなとか思ったけどアホでした
ちなみになんでこの子がトップバッターかというと単純に思い入れがあるからなんです。というのも、この子は私がコメツキムシに身を捧げ始めた晩夏に採集した個体なんです。しかも文献のMaxサイズぴったりの35mm。日の落ちたキャンパス内で捕まえた時、思わず声を上げてしまったのを覚えています。
まあ、なにはともあれこれでオオクシちゃんの説明は終わりです。最後にTG使ってんのに低クオリティながらそのお顔を拝見してからと寝ることとしましょう。
ギャンかわ。好きです。 |
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