2019年5月1日水曜日

新元号になりましたね

平成が終わり、令和が始まりましたね。新時代もこの虫のように、高みを目指して。
ナナホシテントウさん。

2019年4月27日土曜日

会いに”来てくれる”アイドル、サビキコリ

今回はみんなご存じ、サビキコリたんについてです!冒頭一発目から飛ばすなコイツ

最近暖かくなってきましたね。筆者は去年のシーズン終わりくらいからコメツキムシ採集を本格的に始めたので、今年はその遅れを取り返そうと頑張っているところです。
主な採集場所はキャンパスです。ここ数日、スイープをしているとあの可愛い子が入ってくれるようになりました。
きゃわ~~~!!!!
サビキコリ(Agrypnus binodulus)です。皆さんも一度は目にしたことがあるのではないかと思います。体長12~16mm程、上から見ると角張った楕円形に見えなくもないコメツキムシです。角張った楕円形ってなに
言わずと知れたド普通種で、そこら中にいます。灯火にも来ます。筆者のお家にも夏飛んでくることがあり、コメツキムシをかじり始めてから飛来が楽しみで仕方ありません。

サビキコリ、と一口に言っても多様な種がいます。この種はAgrypnus属に属しますが、他にAdelocera属という属もあり、これにはシロオビチビサビキコリ等の~チビサビキコリ系が属します。他にも数属サビキコリの名を冠する種を含む属があります。
シロオビチビサビキコリ(Adelocera difficilis)。体長3mm程、って小さすぎィ!
これらの属はサビキコリ族Agrypniniに含まれます。また、もっと大きな区分のサビキコリ亜科AGRYPNINAEにはクシヒゲコメツキ族Hemirhipiniやウバタマコメツキ族Chalcolepidiiniも含まれますね。要は茶色い地味系コメツキがここにいるって事っすね

名前にもガッツリ入っているこのサビ色にはどうやらバリエーションがあるみたいです。上の個体は茶色系でしたが、灰白色っぽい個体もいたりなんかして、収集要素を見つけ出せるがある種ですね。
別個体。やっぱ色が違うような...?そこ、アングル一緒じゃんとか言わない
ところでなんで筆者がこんなに推しているかというと、まあ色々あるんですが、一番はやはり出会いやすいと言うことでしょうか。コメツキムシはカブクワやチョウ、タマムシのように見た目的に派手な要素が少ない虫です(例外の種もいますが)。そんな中、出会いやすく実際に触れあう機会が多いというのは大きなメリットだと思うのです。ちゃんと跳ねるし。他のコメツキより頻度少ないけど。

あとはとにかくアイドル的かわいさがありますよね!!こ~んな渋い見た目してるのに!なのに!お手々が短い!!お目々くりくり!!ギャップ萌えすること間違いなし!!!かわええ~~~
ついでにちょっとおどかしてみましょう。すると触角や脚を引っ込めますよね?
よく見る光景。正直もう可愛い
そして安心すると...

ぴょこんっ。
じたばた。
あ゛あ゛あ゛がわいいいいい!!赤ちゃん的可愛さを感じる瞬間です。成虫なんだけどな?
特に触角をぴょこぴょこ出すあの動作はたまりません。ぜひこれからの時期、サビキコリを見かけたら試してみて欲しいと思います。しつこくいじめるのは良くないけどね。

ということでサビキコリでした!久しぶりにコメツキムシについて書けてすっきりしました!これからのシーズンも採ったるぞ!!

2019年4月26日金曜日

八重山遠征:石垣島後編

お久しぶりです!世間ではもうコメツキムシがうようよするような暑さになってきましたね(伝わりづらい比喩) もう結構前な気がしますが石垣島編後編です。

後編は夜の探索がメインとなりました。昼の虫はお休み中のようで...
びゅーてぃふぉー...
アオスジアゲハさんがいました。普段はあまり気にしなかった赤いアクセントがイイ。

どうやら今回は筆者泣かせの虫の引きの様でした。まあですよ。ヤメテ...ヤメテ...

筆者「うわぁビックリしたぁ!!」
キイロスズメのペアが交尾していました。スイープ中でしたが流石にコレを邪魔するのは野暮ってもんですので自粛。にしてもデカい。いきなり目の前に出てくるんじゃあないよ

そしてコイツな。ヘッドライトユーザーの筆者の顔面に何度飛んできたことか。何度ネットに自分から突っ込んできたことか。もう許せるぞオイ
キオビエダシャクゥ...貴様ァ...!
コイツが来るたびおじさんのような雄叫び(嫌悪)をあげてました。てか昼行性の蛾が夜に飛んでくるんじゃあないよ。
イヌマキにつく害虫だそうですね。確かにイヌマキを3秒ほど見つめるとオレンジ色をした毛虫が所々にいました。とてもおぞましくて写真なんか撮れませんでしたが。結局伝わらない
ただ、最終日はエンカしませんでした。毎日のように遭遇して叫び声を上げていただけに少し悲しいような、そんな感じがしました。まあまた南西諸島にいけば見られるでしょ。死ぬほど(物理)

夜はゴキブリたちも活発に動き回っていました。写真を撮れる機会もありました。某兄弟も歓喜
オオモリゴキブリです。この遠征で筆者のお気に入りにランクイン。
コマダラゴキブリ。そこら中にいるので雌雄判別がついちゃうようになりました。
本当はヤエヤママダラとか撮れたらよかったんですけどね。見つけたら見つけたでそんな余裕無かったです。テンション上がっちゃって。

そろそろ帰るか、と車のところで道中ビーティングしまくっていた網を広げると見慣れないカマキリが。あれ、なんか色薄くね?
透き通った黄緑色でした。
筆者「先輩、カマキリいましたよ」
T先輩「コレあれじゃん!スジイリコカマキリの緑色型じゃん!いいなー」
筆者「ス...スジ...?なんていいました?」

どうやらレアっぽいやつを引いたようです。スジイリコカマキリはコカマキリの仲間で、コカマキリとは前脚の紋が違うんだそうです。

まあこのクソ写真じゃ分からないよね。だって前脚止めてくれないんだもん(言い訳)
緑色型ってのも珍しかったみたいです。筆者はカマキリにはあまり詳しくないので想像がつかないんですが、T先輩とカマキリ屋のS先輩曰くレアなんだそうです。この個体はS先輩が大事に飼育してくれるそうで、よく分かんないけど先輩が喜んでくれたならよかったかな。

さあこれにて八重山遠征編は終了です!正直長かった...
まあまだ本命のコメツキムシは紹介していないので戦いは続くんですがね!でもこれからは日常の採集もちょくちょくあげていこうかなと思います。それでは。

2019年4月16日火曜日

八重山遠征:石垣島前編

西表島編も終わり、今度は石垣島編に突入です。西表島より滞在した日数が少ないのであっさりしてしまうかもしれませんが、そこは写真の彩りでカバー...できるのかな

西表島からフェリーで帰ってきた筆者たちは夜の山に採集へ。しかし雨が降っていて中々虫が見つからない...石垣島では天気に恵まれないのか?
それでもなんとか写真はひねり出してきました。
筆者「おわっ!?」
いやデカすぎだろ何だよこのサイズ感は。
ナナフシの仲間ですね。石垣島のナナフシってこんなデカいのか。あと種類なんですか
こいつには完全にナナフシの脳内イメージをブチ壊されました。てかこんな引かないと写真に収まりきらないとは何事...
ちなみにお顔はこんなカンジ。デカいから撮りやすくて助かる。
しかし喜んだのもつかの間、いよいよ雨が本気を出してきたので退散。不完全燃焼のままこの日は終わってしまいました。

次の日は友人のS氏がハナムグリを採りたいと行ったのでついていくことに。なんでも目的のハナムグリはスイープで採るモノかと思っていたら飛んでくるのを待って採るらしかったので、そこまで欲しいわけではなかった筆者は見切りをつけビーティングとスイーピングに勤しむことにしました。
照葉樹の4~5mあたりをスイープしていたらこんなものが。
あら可愛いお目々だこと。くりくり~~~
ざっと調べた感じミナミヒメカマキリミドキモドキだと思います。ご同定していたら教えてくだちい。誤字ってました。カマキリミドキってなんや。
本土のカマキリモドキの仲間よりも黄色が蛍光色っぽい?とか思ったりします。あと他の人に見せてよく言われるのが小さいって事。そうなんですかね??
筆者がカマキリモドキを採集したのは二度目です。前採った時もそこまで高くない位置にいたような気がします。確かルッキングで採ったハズ。

途中Twitterの某虫垢の方と生でお会いする機会がありました。聞いてみたらなんとFF内!これは驚きましたね。ツイートを拝見していたので嬉しい限りでした。写真?ナイヨ

枯れ枝をビーティングしていたら見慣れぬ幼虫?が5,6匹入っていました。情報求ム。
んん~どなた~

結局採れなかったようなので別の山へ。到着するとカワイイ色したハムシの夫婦が。
ヨツモンミゾアシノミハムシでしょうか。2匹仲良く葉の上にちょこん。
しかしここでも採れず、今回のハナムグリチャレンジは失敗に終わりました。悲しみ。
次回で八重山遠征は最終回!夜成分多めで行く予定です。

2019年4月14日日曜日

八重山遠征:西表島後編

さてさて後編です。泊まっていた宿の部屋の明かりは素晴らしかった!灯火採集同然の成果をたたき出してくれました。

キイロカミキリモドキでしょうか。綺麗な色ってことは...カンタリジィン...

もはや有識者から名前聞いた方が早い気もするゴミムシsp。渋い赤色がイイ。
灯火採集では呼んでないお客さんもいっっっぱい来ます。確実に寿命が縮んでいるのを実感しながら写真をパシャリ。
シャープな子ですね。でも飛ばないでね...

モノトーン調の落ち着いた雰囲気。この子は飛ばなかったし割と好きかも。

ぬおお!綺麗だから!飛ばないでええええ!!(←当時の心境)
コメツキムシもいっぱい来てくれました。しかも割と大型種が。早く!みんなに伝えたあああい!筆者同定あくしろよ

そして最終日。筆者のいたグループは西表野生生物保護センターを見学した後西表島の期間では最後の山へ。筆者はこれまでコメツキムシの収穫があまりよろしくなかったので登山道の脇の植物をひたすらビーティング。成果はまた次の機会に。
そんな中面白い、というか筆者自身初見の虫を発見。
なにこれぇ...脚がマッシブゥ...
シロアリモドキって言うんだそうです。正確にはシロアリモドキspなんですが。
なんとこの子、口ではなく前足から糸を出すんだそうです。「スパイダーマンみたいだよね」と言ったT先輩、全く同感です。このブログ見てるか知らないけど。多分見てない。
しかも肉食なんだとか。これもうわかんねぇな。先輩が飼育したいと言って引き取ったのでぜひ経過を聞きたいですね。

これにて西表島編、終了です!次は石垣島編に突入しますよ~!!

2019年4月13日土曜日

八重山遠征:西表島前編

先日八重山へ採集に行ってきました。
約2週間経っております。お前サボりすぎやろ...まあとりあえず書いていきましょう。

石垣島に着いた筆者たちはすぐさま西表島へ。ここで今回の期間の半分以上を過ごしました。
到着初日の夜も採集はしたのですが筆者はあまり虫に巡り会えず。しかしゴキブリブラザーズこと先輩T氏・友人H氏がとんでもない虫を引き当てちゃいました。
スズキゴキブリ(Periplaneta suzukii)です!透き通った赤・オレンジ色が綺麗です。筆者はあまりゴキブリを知らないんですが、こいつはとてもレアらしいですね。実際採集するH氏の手震えてたし。まあこの光景はあとでまた見れたんですが。

次の日の朝は海辺へ。可愛らしい...蛾。蛾は苦手なんだけど...でもこの子は許そう。そして名前教えてくださいませんか優しい人。
もふもふ!ふさふさ!ああ~^かわええんじゃ~^
宿へ歩きで帰る途中で出会ったのはナナホシキンカメ。南国らしい金属光沢をしています。
いい翠色の光沢っすねぇ...
宿へ帰って一休み。友人や先輩との成果確認もしました。海辺の林でとったカミキリムシとゾウムシも混じってますね。

とりあえず前編でした。コメツキムシの同定早くしないとな...

2019年3月21日木曜日

あったかいって正義よね。

3月も残すところ10日、皆様いかがお過ごしでしょうか?筆者は25日から八重山に遠征に行くのでうずうずしています。明日は買い出しに行くから尚楽しみ。

さて、今日は祖母のお家の近くの林に散歩へ。最近暖かい日が続いていますね。何かいるかな?あ、今日はカメラ忘れたので写真の見づらさに拍車がかかっていますスミマセン。

空き家でしたね。

これはカマキリの卵のうですね。何カマキリなのかな。教えて詳しい人(他力本願)

ちょっと進むと立ち枯れが見えてきました。写真だと分からないけど表面穴ぼこだらけ。

ちょいちょいペリペリしているとカミキリムシの幼虫っぽい子発見。例のごとく種類は分からないのでリピート確定
恥ずかしがり屋さんですね。お可愛いこと。
越冬中だったであろうクモも発見。邪魔してすまソ...
あ、初めまして。

アシダカグモの類だよね多分。

近くに針葉樹の土場を見つけたのでペリペリ。コイツ木の皮しかめくってねぇな
結果、アリを見つけました。友人曰くヨツボシオオアリっていうんだそうで。

ヨツボシオオアリ(Camponotus quadrinotatus)って初耳。
あんまり収穫はありませんでしたね。こりゃ今度の高尾山と八重山で戦果を挙げるしかないな。
ヒメアカボシテントウ(Chilocorus kuwanae)。まんまる。