2019年3月21日木曜日

あったかいって正義よね。

3月も残すところ10日、皆様いかがお過ごしでしょうか?筆者は25日から八重山に遠征に行くのでうずうずしています。明日は買い出しに行くから尚楽しみ。

さて、今日は祖母のお家の近くの林に散歩へ。最近暖かい日が続いていますね。何かいるかな?あ、今日はカメラ忘れたので写真の見づらさに拍車がかかっていますスミマセン。

空き家でしたね。

これはカマキリの卵のうですね。何カマキリなのかな。教えて詳しい人(他力本願)

ちょっと進むと立ち枯れが見えてきました。写真だと分からないけど表面穴ぼこだらけ。

ちょいちょいペリペリしているとカミキリムシの幼虫っぽい子発見。例のごとく種類は分からないのでリピート確定
恥ずかしがり屋さんですね。お可愛いこと。
越冬中だったであろうクモも発見。邪魔してすまソ...
あ、初めまして。

アシダカグモの類だよね多分。

近くに針葉樹の土場を見つけたのでペリペリ。コイツ木の皮しかめくってねぇな
結果、アリを見つけました。友人曰くヨツボシオオアリっていうんだそうで。

ヨツボシオオアリ(Camponotus quadrinotatus)って初耳。
あんまり収穫はありませんでしたね。こりゃ今度の高尾山と八重山で戦果を挙げるしかないな。
ヒメアカボシテントウ(Chilocorus kuwanae)。まんまる。

2019年3月12日火曜日

リュウキュウってどこだっけ?

コイツ大丈夫か?そりゃ奄美大島とかそこらへんだろ?
って思いますよね。その通り、琉球とは奄美群島以南または沖縄諸島以南を意味する言葉です。リュウキュウ〇〇といえば本来そういうところにいるはずの生物のハズ...

ですが、東京都にある某TY公園及びその周辺ではコイツが大量発生しているんです。
こんにちは✋
リュウキュウツヤハナムグリ(Protaeria pryeri oschimana)です。
この時期はチョコエッグ繭玉の中で羽化し、越冬している時期ですね。
ということで今回はその越冬個体を狙ってきた、というわけです。ちなみにTY公園内での採集は禁じられていますが、今回園内には入らずあくまでその周辺で採集をしました。(というかそもそもこの日は公園に入ること自体できなかった)

昼前にコガネムシ屋のS氏の言うポイントに到着。すると道路脇には驚きの光景が。
チョコベビーがたくさん...?
なんだこれは。一面真っ黒じゃあないか。しかもなんかコロコロしてるし。まるでお菓子のチョコベビーみたいな形のこの物体、分かりましたか?
です。う〇こです。う〇ちです。英語でいうと(ry
なんと道路脇にまで溢れんばかりのpooがそこにはありました。結局いうスタイル
これがヤツらの暴力的な繁殖能力を物語っています。
フンを固めて作られる繭玉はこのチョコベビー層にあるという事前情報から、ひたすら落ち葉とチョコベビーをかき分けて繭玉を探す作業が始まりました。なんと酷い絵面

しかし中々繭玉は見つかりません。まあ小さめのムカデやらヒキガエルやらを見つけるとハァハァしちゃう友人O氏はそこそこ楽しそうでしたが。
「なんかムニュっとしたから掘ったら出てきた(O氏歓喜)」
幼虫は見つかるんですけどね。S氏曰くその深さは深すぎなんだとか。なるほど、もっと浅くか。
君はお呼びじゃあないんだが...なんだそのカメラ目線は(パシャ)
どうやら事前情報から決めたポイントは先駆者、つまり先客がいたようでほとんど見つからないのです。あっても割られた繭玉ばかり...ん?O氏どうした?
ばーん!
おおおっ!ついに見つけた!本職の虫の人(この場合はS氏)が初めて見つけたわけではないのは最早お約束
これがリュウキュウツヤハナムグリか!綺麗な緑の金属光沢です。蛹の皮がついているということはまだ羽化して日が浅いようです。
赤色が入っているのもイイ!そこにシビれる憧r(ry
だが薄い!このポイントはあまりに薄かったのです。モチベも下がりかけてきたのでチョコベビーの写真の地点付近へ賭けることに。すると...
ばばーん!!
出ました!黒化型っしゃあ!!どうだ見たかS氏(ドヤァ
前回お菓子をもらっていたお返しに何匹かS氏に譲ったので、そろそろ自己採集個体が欲しいと思っていた矢先の出来事でもあったので嬉しかったですね!しかも黒化型は珍しいらしいのも評価が高い!今回はこの子も含め2個体しか出ませんでした。
この子も羽化してそんなに日がたっていないみたいですね。皮付きでした。
いいねぇ、渋いねぇ。
どうやらここは先駆者がいないようで、もうボコボコ出てきます。筆者はいっぺんに5個出てきたなんてのが2回もありましたから、ここは相当な密度だったのでしょう。
金色がかった個体。あまり出なかったです。
結果、今回は大成功に終わりました。が、これはある意味では喜ばしくない出来事でもあるのです。
本来日本のある場所だけに生息しているハズの生物が別の場所で生息している。この生物はいわゆる国内移入種と呼ばれ、問題になっています。リュウキュウツヤハナムグリはこれに当たります。

何が問題か?色々考えられますが、やはりその場所の生物相の圧迫という点は大きいと思います。おびただしい数のチョコベビーみたいなフンの写真を見たかと思います。あのフンが公園周辺の地面や植木の根元、果ては側溝に堆積していて、あの光景がずっと続いています。
どれだけの幼虫が潜んでいるのでしょうか。どれだけの成虫がこれから羽化し、子孫を残すのでしょうか。この場に本来いるはずのない・いてはならない種の繁栄を、虫だから・美麗種だからといって見逃していいはずがないのです。
ちょっと調べたところ、この種は八丈島にもすみついているようです。もう一度、生物の在り方について考えるべきですね。

あとついでに言うならば、ゴミが多いですね。ヒキガエルの写真の右の方にも見えますが、コンビニ弁当のプラ容器やらビニール袋、しまいにはシュレッダーにかけられた紙切れがそこかしこに捨てられている。とても綺麗とはいえない場所でした。あんな場所で生物が生きているなんて...

今回は楽しい事がいっぱいでしたが、考えさせられる事もたくさんありました。この経験は忘れないようにしたいですね。

花粉シャワーに晒されて

今回は家の近く...でもないMYGSへ採集に行きました。この時期は花粉の飛散がピーク、ということで真っ黄色なスギやヒノキが立ち並びます。でも、止まるんじゃねぇぞ...💃古くね?

今日の基本行動は樹皮めくり、ということでまずはこの子がお出迎え。
かわいい。
うん、かわいいね。でも誰かわかんないね。君の名は。あれ最後まで意味わかんなかったね

今回のメンツには水昆屋のA氏がいる、ということで水中も調査。
かっけぇ...!
あら、出たわね。ヘビトンボの幼虫のようです。なにヘビトンボかは知らん
ヘビトンボといえば幼虫・蛹・成虫の全ての段階において噛みつく習性を持つ、とてもアグレッシブな昆虫ですね。実際の蛹・成虫は見たことがないので見てみたいですね。

休憩場所の直前、枯れ木の積まれた場所...怪しい...

漂うプレデター感。
来ました!ベニヒラタムシ(Cucujus coccinatus)の幼虫です。コガネムシ屋兼ヒラタムシ屋のS氏はもうテンアゲ↑って感じですよ。密度も高く、5,6匹はとれたような気がします。テカテカした光沢とステーキの横にありそうな玉ねぎみたいな飴色がいいですよね。おまえ美味そうだな
筆者は横でヒラタカメムシを見つけたのですが見向きもされず。悲しいなお前(筆者)。
クロナガヒラタカメムシ(Neuroctenus ater)かな?
休憩場所の橋の欄干にはハサミムシが。この子はヘルマンアルマン型のハサミをもってますね。綴りの確認不足、気をつけます...

コブハサミムシ(Anechura harmandi)ですね。
途中、小川の石をひっくり返したらコメツキムシっぽい幼虫が!でもなぁ、種類わかんねぇ...!!
お願いします、調べますから...!


小川から戻るとしれっとベニヒラタムシ(成虫)がトコトコ。そこに樹皮なんて無かったぞ!?まるで地面にあったコンクリから生まれてきたみたいになっていました。
いやどこからお見えになりましたか?
今回は長竿を持って行ったのにまともに使いませんでした。いつから使えるのやら。